三学
大峰山の山伏の修行は修羅の修行。その先には菩薩、仏の修行。ここで悟り、解脱出来なければ、地獄・餓鬼・畜生と六道を輪廻します。この悟り、解脱に必要と成る概念に空・無の概念が存在します。
仏道を修行する者がかならず修めるべき基本的な修行項目をいう。
『涅槃経』獅子吼菩薩品に詳細に説かれている。
三勝学(さんしょうがく)ともいう。

具体的には、戒学・定学・慧学の3つを指す。
戒学(かいがく)戒律のことで、「戒禁」(かいごん)ともいい、身口意(しんくい)の三悪(さんまく)を止め善を修すること。律蔵に相当。

定学(じょうがく)禅定を修めることで、心の散乱を防ぎ安静にするための方法を修すること。経蔵に相当。

慧学(えがく)智慧を修めることで、煩悩の惑を破って、すべての事柄の真実の姿を見極めること。論蔵に相当。
この三学は、三蔵に相当しており、上記のとおりである。

三学それぞれの関係は、
戒をまもり生活を正すことによって定を助け
禅定にある心によって智慧を発し
智慧は真実を正しく観察(かんざつ)することができ、
それによって真理をさとり、仏道が完成される。

このように、戒定慧の三学は不即不離であり、この三学の学修をとおして仏教は体現される。
煩悩  六道輪廻 九品往生 波羅蜜 四苦八苦 四念処 空・無 入滅 37道品 両界  金剛界  意馬心猿 十二因縁  サンスクリット  節分 干支 二十四節気 梵字 三学 自灯明・法灯明 猊下 四諦 敬讃 胎蔵界・金剛界 意馬心猿 十二因縁 節分 六道修行 解脱  庚申 初午 戒・定・慧・解脱  十善戒